ハーレーのエアクリーナーのお掃除と雨対策

ハーレーに搭載されているエアクリーナーは、空気中の埃やチリ・砂やタイヤが跳ね飛ばす砂利・飛来してくる虫といった異物がエンジン内に侵入することを防ぎエンジンを守る重要なパーツです。汚れを通さないという性質上、汚れが蓄積していくので定期的なメンテナンスや交換が欠かせないパーツでもあります。
第一に、エアクリーナーのフィルターは大きく分けて乾式と湿式の2種類が存在し、それぞれメンテナンスの方法が異なります。メンテナンスの前に自分のハーレーがどちらのフィルターを使用しているのかを必ず確認してください。

乾式のフィルターは濾紙でできており、細かい網目で空気中の異物を絡めとり、吸着することで異物の混入を防ぎます。乾式のフィルターの場合は、エアダスターなどで付着した汚れやゴミを飛ばしてください。多くの乾式フィルターは、水を使って洗浄してしまうと能力が落ちてしまう恐れがあるので、水洗浄が可能なフィルターでない限りは厳禁です。
フィルター自体が汚れで黒くなってしまった場合はフィルターそのものの交換をお薦めします。

湿式のフィルターは濾紙にオイルを染み込ませて汚れを吸着するタイプと、スポンジを素材にしているタイプがあります。濾紙を使用している場合は掃除ができない為、汚れてきたら交換をしてください。スポンジを使用している場合は、スポンジを洗浄してオイルを再度塗布することで、何度も使用が可能です。

洗浄の際にも水に気を遣うことが多いエアクリーナーですが、雨で塗れてしまうと性能の低下を招きます。そんなエアクリーナー雨対策ですが、最も基本となるのはやはりレインカバーです。各社からエアクリーナー用のレインカバーが発売されているので、自分のエアクリーナーに合ったサイズのレインカバーを購入し、雨天走行時に被せることで雨水の侵入を防ぎましょう。
雨天時の駐車の場合に備え、バイク全体を覆うレインカバーも同時に持っておくとさらに安心できます。

エアクリーナーは定期的なメンテナンスが必須で、掃除が面倒になってしまう場合もありますが、掃除や交換を怠るとエンジンの性能が低下し、最悪の場合はエンジンの故障にも繋がってしまいます。大切な愛車と長く付き合っていくためにも、エアクリーナーのメンテナンスは欠かさないように心掛けましょう。